・・・うーん、自分はどうなんだろう。

彼女は自分が悩んでるとき、苦しんでるとき、

あまつさえ熱を出して苦しんでるときさえ、

『困ったねぇ。』

と言ってそばに居てくれた。うれしい。いとおしい。

でもだめなときもあった。

仕事のこと、そのほかのことで傷ついたとき。

多分そばにいられたら、あたってしまうかもしれない。。

だから自分から離れる。

淋しがらせてしまうかもしれない。でも、傷つけたくない。

だけど、オレがあなたのことを思い出すときは、苦しんでるときよりも、

なにかいいものを見つけたとき。

『これ、見せてやりたいなぁ。よろこぶかなぁ。』

そんなふうに、キミのことを思い出す。

・・・たぶんそういうときがいちばんしあわせ。
 



気づいたら、

2001年8月15日 恋愛

       
街で待ち合わせして、喫茶店に行って、ゆっくりして、公園に行って二人でゆっくりして。

久々の休みで一緒に過ごせた。

家に帰ってから、電話して、
で、キミはこう言った。

『あたし、信じてるからね。』

その瞬間、なんかボクは嫌な予感がしたんだ。

 信じてる、僕はそんな言葉、使えない。

信じているならなおさら、言わない、言えないよ。

『あなたのことを、信じています。』

それは、束縛の呪文。  その瞬間僕は拘束された。

いつでも自由な、

無邪気な、あなたに。

  その直後、キミは浮気した。

バレないとでも思ったのだろうか。    違う。

キミはそんな風には考えない。

思いついたら、まっすぐ。

『なにが悪いの?』  そんな顔してた。

別れよう。  そう言ったら、キミは驚いた顔をした。泣いた。

もう、その時僕は、これ以上、続けられる気がしなかった。

  それでも、好きだった。  どうしようもなかった。
     
誰かを好きだと思いたい。  なぜならやさしくなれるから。

 誰かにやさしくしてあげたい。  なぜなら笑顔が見たいから。

  笑顔をもらうと、安心できるんだ。

僕のココロはさびしい。 好きになるイミも分からなくなってる。

 かなしい、ことかも。
      
君の喜ぶところが見たいから、僕は何かをしてあげたいと思う。

 あなたの笑顔が好きです。

君の笑顔が見たいから、僕は頑張れる。

 男って、単純でしょ?

君の笑顔が見たいから。ただそれだけなんです。
     
 『きょうは川ぶら、だね。』

そう言って、ふたりで彼女の家に程近い河原に出かけた。
『花火、いるよね?』
「ビールもいるなぁ♪」
『、。んじゃ、あちしはソフトクリームぅー♪』
途中の店でいろいろ買出しして、ほどなく河原に着く。
星も出ていないような夜、。遠くでロケット花火の音がする。、考えることは同じかも。
少し歩いて、高台の川全体が見渡せるような場所に二人ですわった。曇っているのがおしいけど、対岸のマンション群や、遠くのネオンの明かりがとてもきれいです。
河原に寝そべりながらビールを飲んでまったりする。
『ほら、きれいだよっ。』
そう言った彼女のほうを見ると、腕をかざして花火を振り回していた。
ほんと、無邪気だなぁ。そんな彼女を見ると、いつもほっとする。
でも、もう、付き合っていない二人。でも、もう、戻れないと知っている、ふたり。
彼女にはもう、付き合っている人がいる。僕にも、もう、好きなひとがいる。
..別れるときだっていろいろあった。それまでだってなん回も、もう無理だよ、別れる別れない、っていろいろあった。幼稚な二人が恋人を続けていくには、もう、限界だった。
結局、別れた。
..友達と言うには近すぎる。けど恋人なんて、もう言えない。
だけど、二人で過ごしてきた時間は、消えない。
間違っているだろうか?間違っていると思う。間違っていない、とも思う。
彼女には大切なひとがいる。僕にももう、たいせつなひとがいる。
けど、僕にとって、恋人としてではなく、彼女だって、とても大切な、
ひとなんだ。
     
・・・ん。

一人でいてふと気がつくと、淋しくなってきて思い出してる。

会いたい、って素直に言えばよかったんだよね。

・・・後悔してもしかたないんだけど。

いっつもそうだなあ。大事なヒトには、大事過ぎて、言えない。

臆病になる。ほんとうに胸が苦しくなるヒトには、何も言えなくなる。

・・・なんか、口で言っちゃいけない気がする。

単純に、人の心に何かを残すのが怖い、んだと思う。

でも、傷つけたい、とも思ってる。  矛盾してる。

莫迦だ、僕は。

それでも、僕は、

キミの心に、

僕、っていうキズを刻み込みたい、

と思っている。

二人で生きるっていうことは、ほんとにナマヤサシイものじゃない。

いまだに、僕は、慣れない。
     
   
  ・・・4年前、女の子を一匹、拾った。

知り合って一週間くらいしてから、
「ウチにこない?!」
・・・そんなふうに声をかけたら、あっさりついてきた。

 オイラ20歳、彼女17歳。

彼女はどこにでもついてきて、ちょこんといつも隣にいた。もう、可愛くてしょーがなかった。
欲しいものがあれば買ってあげたし、望めば、もうなんでもしてあげたかった。

そうして、彼女とオイラの環境に慣れはじめた3月(付き合って5ヶ月)。

 その日、オイラはウチにいました。彼女はオイラのバイト先で知り合った人達と飲み会。

 で、彼女が帰ってきて、ヒトコト。

「...わたし、ゆーじさんと知り合わなきゃ、もっといろんなひとたちとしりあえたのにぃーっ!!」

...ええっっ!!そうだったんすかーっ!?知んなかったっスーッ!!

...ショックでした(笑)つーか、好きだ(英語でいうとSUKIDA!)とか、「ずぅーっと一緒にいたいなー?」って言ったのは、うそ?

その人とは結局3年間一緒に同棲したのですが、それはまた後のお話。
       

精神的本能

2001年2月2日 恋愛