街で待ち合わせして、喫茶店に行って、ゆっくりして、公園に行って二人でゆっくりして。

久々の休みで一緒に過ごせた。

家に帰ってから、電話して、
で、キミはこう言った。

『あたし、信じてるからね。』

その瞬間、なんかボクは嫌な予感がしたんだ。

 信じてる、僕はそんな言葉、使えない。

信じているならなおさら、言わない、言えないよ。

『あなたのことを、信じています。』

それは、束縛の呪文。  その瞬間僕は拘束された。

いつでも自由な、

無邪気な、あなたに。

  その直後、キミは浮気した。

バレないとでも思ったのだろうか。    違う。

キミはそんな風には考えない。

思いついたら、まっすぐ。

『なにが悪いの?』  そんな顔してた。

別れよう。  そう言ったら、キミは驚いた顔をした。泣いた。

もう、その時僕は、これ以上、続けられる気がしなかった。

  それでも、好きだった。  どうしようもなかった。
     

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